第7夜 〜 薔薇色の『仮面ライダー響鬼 vs 帰ってきたウルトラマン』 〜
( 2005/04/26 Up! )
やぁ、薔薇の館へようこそ。
って、かなり久し振りだなぁ。
i-podで音楽を持ち歩くデジタル時代にEPレコード発売をやってのけ、
ますますマイウェイまっしぐらのエーハイ様御一行ですが、
このコラムもまた順調に(?)訳の分からない展開へと進むのでした。
さ、訳の分からない続きは、隣の寝室で。
場所は、とあるライブの打ち上げ会場。時間は、すっかり真夜中過ぎ。
例によって例の如く、
DUELのDrinker氏・B.O.TのKINYA先生・エーハイ紅一点と言う、
大人げない「おぢさん」達三人にて話は盛り上がっていたのでした。
お題は「仮面ライダー響鬼はオモシロイ!」
見てますか、響鬼? 見ないと地獄に落ちるので覚悟しておくように。
何がオモシロイってあーた、全てです全て。
我々が子供の頃に見ていた、あのライダーが帰ってきたっ。
特に私的に気に入っているのは、
・演出が秀逸(実相寺風)
・子供(今回は中学生)の視点が復活している
・鍛えないとライダーにはなれない & 鍛えないと強い敵には勝てない
正に「待ってました」って設定。
龍騎以後、555・ブレイドとツマラナかったのは、
これら要素がストーリーの中に決定的に欠けていた為、と個人的には思っています。
(役者が「腐った大根」以下だったってのも大きいですが)
先のライダー始め、最近のアニメなどの主人公を見ていて感じるのですが、
「突然摩訶不思議な現象が起きて、気が付いたら無敵の力が備わっていた」とか
「本人は知らなかったが、実は古来より超能力を持った家筋の末裔で…」とか
「新開発されたスゴイ力に、何億分の一の確立で遺伝子が適応していた」とか
そう言う設定がやたら多い、と思うのです。
ごく大雑把にまとめると
「本人の個人的意志とは直接的に起因が関連しない『巻き込まれ型』」
とでもなるでしょうか。
「作者の個人的願望に根ざした御都合主義的『タナボタ型』」とも言えます。
失うモノは何も無い、と言うか、最初から全て失ってる、と言うか。
ヌルイと言うか、背骨が無いと言うか。
ガンダム・エヴァの悪しき影響でしょうかな。
「人間は自由の刑に処されている」と主張する実存主義的見地や、
成熟しきって閉塞感が漂う先細りの社会の影響などを鑑みれば、
そう言う設定が出てくるのも、まぁ分からないではない。
しかし、ある意味、それは「頭皮」もとい「逃避」だと思えるのです、正直なトコ。
この時代にEPレコードを出すバンドのアナログな感性としましては、
「こんな時代だからこそ『自分の意志を持った熱いヒーロー』が必要だ!!」
と声を大にして言いたいのですよ、そこの奥さん。
そう言う意味では、タナボタではなく、
自分の力で意志でライダーになる響鬼は素晴らしい。
少年犯罪が多発する昨今、今の子供達に是非見てもらいたい。
きっといつか、こんな時代を生きる彼らを支える糧になるに間違いない。
確かに、式神だの浄めだの「陰陽道/神道」的背景設定の
包括的な理解は、子供には難しいはず。
「難しいものは子供が見ても分からないよ〜」と思う輩もいるでしょう。
しかし、ハッキリ言いましょう。間違ってます、アナタ。
「イイものは子供でも分かる」のです。
子供に見向きもされないのは「難しい」からではなく「ツマラナイ」からです。
そこんトコ勘違いしてると、人生損しますぜ。
子供をナメてはいけません。
では何故、そう言い切れるのか?
答えは簡単です。
私も(そして、きっとアナタも)そうだったから。
先日、久々に「帰ってきたウルトラマン」をツタヤで借りて見たのですが、
響鬼と驚くほど共通点がある事に気が付いたのであります。
帰ってきたウルトラマンは人間の姿の時、自分の判断では変身出来ません。
人間として死力を尽くして、尽くしきった時に初めて変身出来るのです。
彼はそれに不平は言いません。
ただ、愛する地球を護る為「人間として」に懸命に戦うのみです。
金八先生風の「努力」という言葉の使われ方は反吐が出る程大嫌いですが、
子供の視点も含まれている以上、
ウルトラマンの姿に「人の生きる道」を重ねる事は子供にも容易だと思うのです。
私も(きっと、アナタも)ウルトラマンから
「生きる事は戦う事。そして愛する事」と教わったのです。
親の仇の様に早起きを嫌う紅一点少年。
しかし、ウルトラマンの再放送の為には、喜んで朝6時に起きたのでした。
何故ならば、
「ジュワ!」としか言わないが、
偽善教育番組よりも遙かに雄弁に「人の生きる道」を語る
ウルトラマンの姿を心待ちしていたからなのですよ、奥さん。
ウルトラマン・仮面ライダーは「真の教育番組」と言えるでしょう。
そして、私はあの少年の日と同様に、また感涙にむせたのでした。
(特に「怪獣使いと少年」の回を見よ)
巷を賑わす少年少女の犯罪についても、
彼らが不幸にもウルトラマン/ライダーを見ていない所為に違いないのです。
だから是非、幼少期に「オモシロイ」番組を見せてあげて下さい、奥さん。
あなたのお子さんが、人の生きる道を解せず犯罪に走ってしまうより、
「大人げないおぢさん」だけど涙の味を知っている人、になる方がイイでしょ?
・・と言う事を、しみじみと実感した春の夕暮れなのでした。
∴こら、NHK!
中学生日記などトットと止めて、ウルトラマンの再放送をやれ!
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